1.うつ病の主な症状
(1)気分の低迷が続き、憂鬱で、精神状態が悪いことはうつ病の典型的な症状の一つだ。
(2)いらいら、激しいイライラと憂鬱が共に出現。
(3)脳の機能が低下し、一般的には考えがまとまらず、脳の働きが大きく低下するなどの面に現れる。
(4)思考が後ろ向きで、悲観的、自責、コンプレックスを抱き、まるでサングラスを通して世界を見ているかのように、何事も困難をともなうように見え、前途に対して悲観的で絶望する。
(5)精神の運動性が阻害される。典型的な表現としては行動が鈍化し、精力が減退し、いつも気持ちがついていけないような感じがする。
2.どのように早期のうつ病を発見するか
深刻な睡眠障害、特に早く目覚めること、つまり睡眠の最後の目覚めの時間があきらかに繰り上がった場合、注意しなければならない。心臓病や中風、糖尿病、ガン、アルツハイマーといった深刻な慢性疾患を患う人は、うつ病発症の機会が高く、うつ病はこうした深刻な疾病の前兆でもある。うつ状態の前にはよく食欲不振や口数の減少、不眠などが見られる。性格や行動が突然変わり、別人のようになる。
3.うつ病は男女で症状が異なる
(1)女性は思考の混乱がよく見られる。女性のうつ病患者は後ろ向きな気持ちになりやすく、自責や原因がないのに泣くといった症状が見られ、患者をより苦しませることが多い。男性は気持ちが落ち込むと注意力が分散され、憂鬱さを解消するのに役立つ。
(2)女性は立ち直れなくなりやすい。離婚や失業といったマイナスの事態に遭遇すると、女性は落ち込み、泣きはらして立ち直れなくなりやすい。これは女性ホルモンと感情を調整する神経物質との相互作用に関連すると見られる。
(3)女性は合併症が多い。女性のうつ病患者は拒食や過食といった摂食障害を起こしやすく、また強迫障害なども併発しやすい。
(4)男性は酒に溺れやすい。男性はうつ感を感じると負荷の高い仕事で自分をマヒさせたり、インターネットやギャンブルなどに溺れて落ち込んだ気持ちをごまかすことが多い。酒の力や睡眠薬などの薬物乱用に走るものもいる。男性はまた怒りを爆発させやすく、あちこちで諍いを起こす。
(5)男性の症状の方が判別しにくい。女性は憂鬱を感じると心理状態の異常を自覚しやすく、また医師に訴えて早期に発見し治療しやすい。しかし男性は比較的内向的で、家族でもその異常を察知することが難しく、そのため自傷行為など深刻な症状が出て初めて発見されることもある。
(6)男性は自殺しやすい。男性は一般的に長い期間診察・治療を受けられないことが多いため、自殺などの深刻な結果をもたらすことが多い。(編集YH)
「人民網日本語版」2014年5月20日