青島にハイエンドサービス産業プロジェクトが続々

　山東省青島市の黄島区サービス業発展局と青島経済技術開発区金融弁公室によると、万達集団の中国版ハリウッド「東方影都」（オリエンタル・ムービー・メトロポリス）プロジェクトを代表とする一連の億元（1億元は約16億円）規模の「重量級」サービス産業プロジェクトが、相次いで同開発区の新区エリアに進出している。投資額が1億元を超える商談中、建設待ち、建設中のサービス産業プロジェクトや、追加投資額が1億元を超える建設続行のサービス産業プロジェクトは173件に上り、重量級プロジェクトが新区のサービ産業を急速に「ハイエンド化」させている。「国際商報」が伝えた。

　近年、規模が大きく、業態が先進的な一連のハイエンドサービス産業プロジェクトが新区に押し寄せ、新区はさまざまなルートの投資家が競って才覚を示す場所になった。映画産業パーク、会議・展示センター、モーターショー、ホテル群、観光船センターなどを擁して外界にも市民にも熱い視線を注がれる万達集団の東方影都の計画は、徐々にベールがめくられ、各プロジェクトが相次いで建設をスタートしている。この年間のべ2千万人観光客が見込まれ、映画産業パークのプロジェクトとしては投資額が世界最大になるプロジェクトは、青島市西海岸地域のハイエンドサービス産業の牽引役になるものだ。東方影都だけでなく、山東（青島）国際水上輸送取引センター、中国北方（青島）国際水産物取引センター、冷蔵・冷凍チェーン物流基地といった相当規模の重量級プロジェクトも建設を加速させている。建設中・建設続行プロジェクト74件の投資額は1千億元を超える。現時点で、新区の投資額が1億元を超える商談中、建設待ち、建設中、建設続行の重点サービス産業大型プロジェクトは173件に上る。

　商談中、建設待ちの投資額1億元以上の重点サービス産業大型プロジェクトは88件に上り、総投資額は920億元に達する。このうち現代型物流産業プロジェクトは12件、科学技術・情報サービス産業プロジェクトは11件、都市総合体プロジェクトは8件に上り、関連分野は不動産、観光、商業貿易、本部経済など多岐にわたり、開発区のサービス産業を全体として「青色（海洋）、ハイエンド、新興」の方向へと進ませるものだ。建設中、建設続行の大型プロジェクトは74件に上り、総投資額は1149億元に上り、関連産業は観光、サービスのアウトソーシング、物流、総合体、商業貿易、文化、医療など。このうち国際バドミントン交流センターを含む10件のプロジェクトが年内に完成する予定だ。一連のレベルが高く、質が高く、開発区の機能の位置づけや発展ニーズに合致した大型プロジェクトの建設が新たな飛躍を遂げ、ハイエンド物流産業や観光産業などはいずれも新区のサービス産業の「精鋭部隊」となっている。投資額120億元の山東（青島）国際水上輸送取引センターのプロジェクトは、総合的な開発・運営を通じて、港湾での通関、水上輸送産業の集積、青色金融の刷新、大口物資取引という四大産業機能を実現させ、産業の機能レベルを引き上げ、商業貿易の集積をもたらすとみられる。総投資額102億元の中国北方（青島）国際水産物取引センターと冷蔵・冷凍チェーン物流基地の建設がスタートしたことで、現代型国際水産物取引プラットフォームが構築されることになった。

　また万達集団の観光船産業プロジェクトは投資額が130億元に上り、総合観光船産業パークの建設が中心になるほか、郵便船の母港、観光船製造基地、国際観光船クラブ、国際観光船博覧センター、貿易センター、ハイエンドホテル群、海のムード溢れる飲酒街、第4代万達広場ショッピングセンターなどの各種業態および住宅も手がけるという。投資額130億元の中国国際旅行社青島免税ショッピング・観光城プロジェクトは、国際免税ショッピングパーク、国際文化公演パーク、国際アートクリエーティブパークなどさまざまな機能の業態を一堂に会した新しいコンセプトの免税観光地の建設を目指している。（編集KS）

　「人民網日本語版」2014年5月12日