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環球時報社説:中国人の金購入熱は他に投資先がないため (2)

 だが住宅購入規制が普遍的な政策となってからというもの、庶民は別の投資ルートを見いだせずにいる。そのため金価格がひとたび下落するや、人々が群れをなして殺到したのだ。中国は都市化を大々的に進め、重点インフラプロジェクトも次々に立ち上げている。また、経済の高度化という大きな課題を抱え、文化産業は急いで先進国に追いつく必要がある。これらはいずれも資金が必要だが、多くの資金は民間に散在している。民間の「小口投資」願望と国家の大規模建設計画を結びつける機会とルートをより多く提供する必要がある。これを欧米とは異なる中国金融業の特殊な模索の方向性とすべきだ。

 貯蓄熱心でインフレの完全な抑制も難しい中国のような国にとって、国家の観点から「小口投資」に関心を持つことは極めて重要な経済的、社会的意義を持つ。これは民衆の核心的利益に関わり、民間の信頼に影響する重要なことだ。これをしっかりと成し遂げれば、中国の社会制度の優越性を示すことになるはずだ。

 中国経済には民間の分散資本の大規模な参加を受け入れる余地が完全にある。中国の金融業はこれまで基本的に欧米の金融業を模倣してきたが、今後は自国の実情に焦点を合わせて徐々に足を踏み出し、中国の特色を示すべきだ。まずわれわれがそうした意識と勇気を持つべきだ。

 中国経済の発展という大勢はほぼ揺るぎない。民衆がこの大きな趨勢に順応して「小口投資」を行う際の安全係数は、株式市場での境遇より遙かに良い。その際、組織とガバナンスの余地が必ずある。政府がこれを推し進め、成し遂げれば、「人民本意」のハイレベルな具体化と見なされるだろう。(編集NA)

 「人民網日本語版」2013年5月2日

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