シャープ、フィリップス 空気清浄機能で誇大広告か (2)
試験結果によると、規定された時間内で、5台の空気清浄機のうち3台の「PM2.5除去率」が、実測値を下回った。PM2.5除去率が宣伝と同じ99%に達したのは、シャープの「KJF420AA/BKC-W280SW」だけで、デロンギの「AC230」は93%だった(同製品はPM2.5の除去率を明記していなかった)。
◆低すぎるホルムアルデヒド除去率、専門家もびっくり
試験担当者は、5台の空気清浄機のホルムアルデヒド除去能力についても、検査を行った。
沈主任は、「今回の試験に採用した基準は、空気清浄機国家基準(18801-2008版)で、主に30立方メートルの試験部屋で検査が実施された。ホルムアルデヒドの初期濃度は、国家基準の上限値の8−12倍で、1時間に渡り測定された」と説明した。
実際の試験結果によると、5機種の空気清浄機のうち、ホルムアルデヒド除去率が最も高かった製品でも78%のみで、宣伝されている効果を大幅に下回った。除去率が最も低かった製品は16%のみで、このような結果は試験担当者をも驚かせた。そのうちPM2.5除去率が最も高かったシャープの「KJF420AA/BKC-W280SW」は、ホルムアルデヒド除去率が61%のみだった(宣伝では97%)。またフィリップスの「AC4074」のホルムアルデヒド除去率も53%のみで、宣伝の99%を大きく下回った。
◆基準の乱れ、浄化機能の比較混乱を招く
業界関係者は、「空気清浄機が市場で誇張して宣伝され、概念が混同されるといった乱れが存在するが、その重要な原因は空気清浄機に関する統一的・強制的な国家基準がないことだ。そのため製品がそれぞれ異なる基準を採用し、浄化効果の実験に関する条件が異なっている。そのため空気清浄機のいわゆる浄化機能については、比較対照がほぼ不可能だ」と指摘した。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年5月28日