中国人の米国留学、毎年5万ドル超の支出は損か得か? (3)
アイビー・リーグが発表したデータによると、ハーバード大学、イェール大学、コーネル大学、コロンビア大学などの名門大学14校に入学した中国人学生の退学率は約25%に達する。彼らの共通の特徴は、「かつての優等生」だ。
◆留学生の支出、米国の家庭の支出に相当
米国での留学生活で、多くの中国人学生は辛酸をなめている。しかし米国は「留学経済」のうま味を得ている。
ニューヨーク市長のブルームバーグ氏は6月16日、スタンフォード大学の卒業式で、「移民経済は米国経済回復の新たな原動力になっている」と指摘し、米国政府に移民政策の改革を呼びかけた。「科学・技術・数学・工学を学んだ卒業生は、卒業証書を授与される際に米国の永住権を得るべきだ」
米チャイナ・プレスは、「最新の統計データによると、留学生の米国経済に対する貢献は毎年200億ドル以上に達するが、そのうち中国人留学生は44億ドル以上の収入を提供している。『留学経済』は、米国経済の回復における新たな注目点になっている」と伝えた。
私立大学の学費に基づき計算すると、中国人留学生が4年間で卒業した場合、その学費は合計で13万-19万5000ドル(約1275万-1910万円)に達し、3年間で卒業した場合は9万7000-14万6000ドル(約950万-1430万円)に達する。また毎年の寮費は1-3万ドル(約98万-294万円)に、書籍などの学習用品は毎年平均500ドル(約4万9000円)、食費は毎年平均5000ドル(約49万円)、交通費は毎年平均600ドル(約5万8800円)に達する。留学生の毎月の固定的な生活費は約1500ドル(約14万7000円)に達し、これに学費を加えた場合、米国経済に毎年最低でも5万ドル(約490万円)貢献する計算になる。
米国の国勢調査局が今年4月に発表した、2011年第4四半期の米国人口所得調査報告書によると、同期の米国人の平均所得は9626ドルに達した。つまり中国人留学生の支出は、米国人1人あたりの年収をも大幅に上回ることになる。(編集YF)
「人民網日本語版」 2013年6月26日