ヤフー 中国市場から撤退? サービス次々うち切り (2)
▽業界の見方 ヤフーは売り払われる
インターネットの評論で有名な王冠雄氏によると、ヤフーは売却される運営を逃れられない。過去2年間、ヤフーが売却されるとのうわさが広がっていた。ヤフーには中核となる競争力がなく、グーグルやマイクロソフトのような業界大手を吸収して戦略的な合併買収(M&A)を行うことは難しい。相対的にみて、純粋な投資家であれは引き続きヤフーを引き継ぐ可能性が大きいが、全体的な買収価格が買収側の期待する水準まで下がるかどうかをみる必要があるという。
▽アジア市場から徐々に撤退
ヤフーはアジア市場から徐々に撤退している。昨年末には韓国サイトとネット広告会社を閉鎖するなどして、10年間苦しみながらがんばったアジア市場から一気に撤退しようとしている。このネット広告会社の閉鎖は、ヤフーのアジア地域における初の子会社の閉鎖でもある。
ヤフーの中国および日本での業務も、現地の協力パートナーに運営を引き渡しており、同じように相次いで閉鎖される運命に直面している。中国ではヤフーメールが今年8月19日に終了し、サービスは阿里雲に引き継がれる予定だ。阿里雲の親会社の阿里巴巴集団によると、同集団は昨年、引き続き「ヤフー」ブランドで「ヤフー中国」を4年間運営する権利を獲得したが、ヤフーの中国での投資には制限を設けないことになった。これはつまり、ヤフーが中国で「単独行動」できるようになったことを意味する。ヤフーは今でも同集団の株式の20%を保有している。
ヤフーと阿里巴巴との関係はかねてより悪化していたため、阿里巴巴はヤフーブランドを隅に追いやった。こうしてヤフーは中国での投資でも運営でも再起を図ることが難しくなった。つまるところ、ヤフーは遅かれ早かれ中国市場から完全に撤退することになるのだ。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年7月1日