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迷える資金を実体経済へ 金融ストックの活用を (2)

 ストックをどう活用するか。関連の制度の改善を通じてストック資金の方向性を調整し、迷える資金を誘導して「干上がった」実体経済に流し込み、金融資源の活用と実体経済の活性化が相互に作用しあってより大きな成果を挙げるようにすることが必要だ。

 金融資源のストックを活用して実体経済を活性化させるためのカギは、金融産業参入のハードル引き下げと高効率の多層的な資金調達ルートの敷設にある。中国の金融の配置ミスの主な原因は、大手銀行が主導する金融市場の局面と小規模・ミクロ型企業が主体の企業の構造・システムとが釣り合わないことにある。このため多層的な金融システムの構築を通じて、大規模・中規模金融機関と草の根の金融機関、商業金融、政策金融がともに共存するようにし、「大樹」もあれば「一本の草」もあり、大手銀行という「巨象」もいればミクロ型企業という「小型動物」もいる多元的な金融の生体システムを形成することが必要だ。現在は、より多くの中小規模の金融機関を設立し、民間資本を積極的に吸収して金融機関の改革や再編に参与する必要がある。

 金融資源のストックを活用して実体経済を活性化させるための根本は、実体経済が利益を得る可能性を広げ、金融資本が実体経済に流入して多くの利益を得られるようにすることにある。資本には営利性があり、リスクを考慮すれば、小規模・ミクロ型企業にとってはこれまで銀行資本の借り入れが難題だった。そこで産業政策と財税政策の支援を通じて、こうした企業が「もうけられる」ようにし、金融産業が実体経済に喜んでサービスを提供するようにする必要がある。

 今は民間の貸出市場を規範化し、市場の監督管理を改善し、投機によって暴利をむさぼろうとする行為を制限する必要がある。これと同時に、改革を深化させ、民間企業国有企業とが生産要素を平等に使用し、市場競争に公平に参加し、法律の保護を同じレベルで受けられる環境を創出することが必要だ。とりわけ必要なのは、公平で規範化された透明な市場参入基準をうち立て、民間投資が鉄道、地方の政治、エネルギー、金融、社会事業などの分野に投入されるよう支援することだ。産業チェーンの川上における競争段階の開放を推進し、一連の経済体や地方政府が資金資源、土地資源、エネルギーの流通、情報の流通、物流(エリア同士のつながり)といった川上の資源を独占して巨額の利益を得るとともに、多くの中小企業が川下で過剰な競争にさらされ、苦しみの中で「二極分化」するという現象を絶えず改善するとともに、小規模・ミクロ型企業の「生きづらさ」を積極的に解消することが必要だ。(編集KS)

 「人民網日本語版」2013年7月2日

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