上海自由貿易区に競って進出する中国資本銀行 (2)
中国資本銀行8行が積極的に自由貿易区市場に参戦しており、自由貿易区の特徴や各行の特色に見合ったサービスプランをうち出している。
中国農業銀行上海支店が研究したところによると、自由貿易区における最も重要なイノベーションは、人民元資本項目の開放とオフショア金融業務の一歩進んだテスト事業に集中するとみられる。国内・海外の資金流動ルートがさらに開拓されるのに伴って、オフショア業務の機能が一層改善され、顧客の選択の幅が一層広がり、銀行が提供する金融商品の組み合わせもより多彩になる可能性があるという。
上海自由貿易区の建設は、国際貿易、倉庫物流、金融サービスなどを手がける大手企業をより多く引きつけることになり、これらの企業はより先進的で可能性の大きな経営理念と経営方法をもたらすとみられる。大手企業の業務ニーズを受けて、より多くの、より先見性の高い銀行商品の誕生が促され、銀行の業務イノベーションに新たな活力が注入される見込みだ。
また自由貿易区の監督管理や税金などをめぐる優遇政策が徐々に実施されるのに伴って、多くの企業が同区に進出するとみられ、各行が優良顧客の開拓や顧客構造の改善に向けた絶好のチャンスを迎えることは確実だ。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年9月27日