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来年の経済発展ルートマップ確定 改革とリスク防止 (2)

 同会議では、マクロ政策の全体的な安定を維持するということのほか、来年の経済活動における6つの主要任務が提起された。外部では、過剰な生産力を淘汰し、地方の債務リスクを防止することが来年の経済活動の重点との見方が広がる。米国紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」によると、同会議では、中国は債務リスクの防止に力を入れ、工業における過剰な生産能力の問題に対処するとともに、社会保障対策としての住宅(保障房)の供給を増やすことが強くうち出された。国内の大手ポータルサイトは中国新聞社の社説「地方債務が来年の六大経済任務の筆頭に並ぶ」を次々に転載した。

 中国マクロ経済学会の王建秘書長(事務局長)は、「中国の現在の主な問題点は過剰な生産能力だ。そこで改革と構造調整はいずれもこの軸をめぐって展開することになり、そうでなければ効果を上げることは難しい」と話す。民生証券の管清友チーフマクロ研究員によると、来年は生産能力の淘汰が市場の注目を最も集める構造的なチャンスになるとみられる。政府は市場における優勝劣敗を通じて産業構造の調整に力を入れていくという。

 魯氏によると、地方の債務リスクについて、同会議ではすべての基準を予算に組み込み、起債のプロセスを厳格にし、責任の履行を明確にし、関連の評価や教育を強化するなど多方面から、全面的な防止と段階的な解決のプランがうち出された。こうしてこれまで市場が懸念していた地方債務の違約リスクは基本的に解消されたという。

 業界の専門家は、経済発展目標とリスク防止を達成するため、同会議の精神を踏まえると、「改革・イノベーションを経済社会の発展における各分野や各部分に貫徹させる」必要があるとの見方を示す。中国改革基金会国民経済研究所の王小魯副所長によると、「安定的な成長、構造調整、改革の促進」の三者がぶつかり合うことはなく、それぞれの間に内在的な関係がある。中・長期的にみて、構造調整を行わなければ安定的な成長は達成できず、改革を促進しなければ構造調整は行えない。構造がアンバランスな情況では、経済の持続的で安定的な成長は維持できず、改革を行わなければ経済構造のアンバランスの問題を解決することは難しい。だが短期的には三者の間で互いにカバーし合うことが必要で、一定の措置を取って経済の大幅な浮き沈みを防止し、成長の相対的な安定を維持する必要がある。同会議では、「経済発展の質と利益を向上させつつ『後遺症』をもたらさないペースを実現する」ことの重要性が強調された。これはつまり、短期的な成長だけをひたすら追求することはしない、ということを意味する。(編集KS)

 「人民網日本語版」2013年12月16日

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