中国 世界2位の太陽光発電市場に
政府の一連の補助制度を受け、反ダンピング・反補償金関税に苦しむ中国太陽光発電産業は、国内市場に視線を転じている。調査会社IHSの直近の調査報告書は、世界太陽エネルギー需要が全体的に疲弊する中、中国は米国との貿易摩擦により、国内需要の刺激の重視に転じるだろうと指摘した。中国の今年の太陽光発電設備容量は480万kWに達し、世界2位の太陽光発電市場になる見通しだ。業界内では、「国家の関連政策の実施に伴い、中国の太陽光発電設備容量が急速に増加し、太陽光発電産業が安定成長の軌道に乗る可能性がある」と分析されている。北京商報が伝えた。
報告書によると、2012年のドイツの太陽光発電設備容量は790万kWに増加し、世界一となった。中国は480万kWで世界2位、イタリアは3位、米国は4位、日本は5位の太陽光発電市場となった。
厦門大学中国エネルギー経済研究センターの林伯強主任は、「昨年の中国の太陽光発電設備容量は300万kW未満だったが、政府は今年になり多くの優遇政策を実施し、太陽光発電の発展を力強く促した。現状を見る限り、今年通年の太陽光発電設備容量は480万kWに達するだろう。今後数年間は年間500万kWの新規設備容量を維持し、すぐにドイツを抜き世界最大の太陽光発電市場となる見通しだ」と指摘した。