海外食品ブランドは唯一無二の存在ではない (2)
ファストフードだけではない。最近は多くの国際大手ブランドが中国で横柄な振る舞いをし、消費者をおろそかにし、価格をつり上げ、質を落とし、過ちを犯しても謝らないでいる。このような行為を一言で言えば、古い考え方にとりつかれている、ということになる。状況の変化をわかっていないのだ。
多くの地方は発展の過程で、現地の商業圏のレベルアップをはかるため、国際大手ブランドに「超国民待遇」を与え、良い場所を割り振り、賃貸料を免除し、補助金を支給してきた。発展の初期にはこうしたやり方はそれほど悪いものではなかった。中国の独自ブランドはまだ発展していなかったからだ。だが現在、中国は海外のブランドで箔を付ける必要はなくなり、各産業・各業界で中国独自ブランドが発展を続けている。
一部の地方の高級商業圏では、従来の高級ブランドに「鄭重にお別れする」動きが出始めている。あるメディアの報道によると、武漢市(湖北省)のある総合デパートはグレードアップをはかるために、これまで目抜きの場所にあったマクドナルドとケンタッキーを別の場所に移した。このことから中国の消費水準の向上がうかがえる。今、国際大手ブランドは正しい職業的態度を取り、中国人の消費ニーズをしっかりと分析し、細かく対応していく必要がある。過ちを犯せば、すぐに認め、誤り、補償するべきだ。威張った態度を取れば市場を失うことは間違いない。ケンタッキーもマクドナルドも唯一無二の替えのきかない存在ではないからだ。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年1月14日