パナソニック、上海のプラズマTV組立工場を閉鎖 脱テレビに (2)
業界関係者は「パナソニック上海工場の閉鎖により、『脱テレビ』が加速するだろう。テレビ事業の赤字からの脱却は、できるだけ早く黒字転換を実現するための措置」との見方を示す。
黒字への転換を実現すべく、パナソニックはこのほど、今年3月までに約1万人をリストラすることを宣言している。
▽分析:今後は電気自動車用のバッテリーに注力か
家電業界の専門家、劉歩塵氏は「パナソニックは従来の油ガスエネルギーに代わって新エネルギーが台頭することを早くから意識している。バッテリー開発が同社の今後の重点となるだろう」と指摘する。パナソニックは日本の電気自動車市場に狙いを定めており、すでに日本の電気自動車の多くがパナソニックのバッテリーを採用しているという。
▽背景:日本メーカー、テレビ事業で巨額の赤字
近年、パナソニック、ソニー、シャープなど日本の代表的なメーカーが相次いで巨額の赤字を計上した。中でもテレビ業務は業績悪化の主な原因となった。
ソニー中国の栗田伸樹総裁は急激に低下する業績について、「近年、テレビ製品の価格が低下し、競争が激しくなった。日本のメーカーはテレビ分野で大きな試練に直面している。日本メーカーの赤字の主な原因もテレビ業務だ」と指摘する。(編集SN)
「人民網日本語版」2013年1月14日