文化製品で内需牽引を 「舌で味わう中国」も貢献
春節(旧正月 今年は2月10日)が近づき、年越しニーズに対応するため、各種グルメの準備が前倒しで進められている。心が思えば、手も動くというものだ。淘宝網で特産品を扱う店舗のサイトを眺めると、なかなか手に入らない雲南諾◆ハムも販売されている。「人民日報」が伝えた。
このハムを知られるようになったのは、昨年5月に中国中央電視台(CCTV)が放送した人気グルメドキュメンタリー「舌で味わう中国」でのことだった。番組放送後、雲南省の特産品だったこのハムがまたたくまに全国区になり、飽食家たちの垂涎の的となった。
淘宝網のある店舗の社長とこのハムの購入をめぐってやりとりする中で、いろいろな話を聞いた。社長によると、昨年の経営は順調で、特に5月以降はこのハムの売上が急上昇し、「舌で味わう中国」には本当に感謝しているという。社長の言葉の端々から喜びが溢れていた。
同社長によると、この番組が放送される前は、ハムの売上はひと月あたり100キログラムほどだったが、5月は300キログラムに急増した。7月を過ぎると減少したものの、200キログラムの水準を維持している。なかなか手に入らないことから価格が上昇し、利益も上昇し、昨年の利益は例年の約4倍近くになったという。
実のところ、このハムの一件は「舌で味わう中国」がもたらしたグルメ経済のごく小さな縮図の一つに過ぎない。この店舗は淘宝網で諾◆ハムを取り扱う約300の店舗の一つに過ぎないし、諾◆ハムは「舌で味わう中国」が広めた100種類以上のグルメ製品の一つに過ぎない。