胡潤(フージワーフ)研究院はこのほど「2013年至高の逸品 中国富豪のブランドトレンド報告」を発表した。今年の報告には富豪幸福度指数に関連した内容が加わった。同研究院はこれまで約半年にわたり、1千万元以上の個人資産をもつ中国人富豪551人を対象に調査研究を行ってきた。551人の資産の平均は5900万元に上り、69番目の人で1億元を超える。男女比は7対3だった。「国際金融報」が15日伝えた。
今年の調査研究から次のようなことがわかった。
▽マオタイ酒が贈答品ランキング上位10位から脱落
富豪が最も好む贈答品ブランドのランキングをみると、マオタイ酒の急落が目立つ。過去1年間に政府がうち出した「アルコール制限令」や基準値を超える可塑剤が検出された問題の影響により、昨年の5位から今回は13位に順位を下げ、上位10位から脱落した。上位10位に名前を連ねたアルコール類はワインの「シャトー・ラフィット・ロートシルト」だけで、赤ワインの人気ぶりがうかがえる。ただマオタイは社会から強い圧力を受けて順位を下げたとはいえ、引き続き贈答品ランキング上位15位内に唯一の中国ブランドとして名を連ねている。
▽腕時計のランキングが低下
腕時計が「表哥楊達才事件」(陝西省の役人が官僚の給料では買えないような腕時計を多数保有しているとして批判された事件。「表哥」は「腕時計のお兄さん」の意味)の影響で世論の批判の的になっていることから、スイスの有名ブランド・ロレックスが初めて上位10位から脱落した。価格が相対的に安いロンジンがロレックスに代わり、男性に人気の贈答品として15位に入った。腕時計の所有数は、資産額1千万元の富豪が一人当たり平均4個で、資産額1億元の富豪は前回の5.6個から今回は4.9個に減少した。
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