中国の外資吸引力は衰えていない UNCTAD報告
国際連合貿易開発会議(UNCTAD)は23日、スイス・ジュネーブの本部で最新のグローバル投資情勢に関するモニタリング報告書を発表した。それによると、2012年には世界の対外直接投資のキャッシュフローが前年比18%減少した。中国の外資導入額は同3.4%減と小幅に減少したが、引き続き世界の企業の主な投資先だった。「人民日報」が伝えた。
UNCTAD投資・技術・企業開発部(DITE)の◆曉寧代表が23日に行われた報告会で指摘したところによると、世界の対外直接投資のキャッシュフローが過去1年間に目立って減少しており、11年の1兆6千億ドルから1兆3千億ドルに減少し、減少幅は18%に達した。投資家の不確定性が引き続き対外投資の回復を妨げている。また一連のリスク要因により、政策決定者が十分な信頼感をもてずにいるという。
◆代表は、「報告書からわかる好材料は、発展途上の経済体が世界の『大幅な落ち込み』の中で相対的に高い強靱さをみせていることだ。全体としてみれば、発展途上国が導入した海外からの直接投資の総額は前年比3.2%減少したが、6804億ドルという数字は歴史始まって以来2番目に多い数字であり、先進国に流れ込んだ投資を1300億ドル上回った」と話す。
また◆代表は、中国は製造業の生産コストの継続的な上昇と輸出市場の需要減少がもたらす下ぶれ圧力に直面してはいるが、引き続き海外企業の主な投資先であることを特に指摘した。昨年の対外直接投資の導入額は1200億ドルを超え、前年に比べて3.4%の減少にとどまった。中国の経済成長率は昨年は7.8%に達し、世界銀行は今年は8%を超えると予測する。投資家はこの予測を受けて信頼感と意欲を持続させているという。(編集KS)
*◆は「憺」からりっしんべんを取った字
「人民網日本語版」2013年1月25日