パナ中国ショウルームが閉鎖 巨額欠損で要スリム化 (2)
だがあるアナリストによると、パナソニックは数年連続で深刻な欠損を出しており、今回の動きはパナソニックの重心が消費者を中心とした市場から企業を中心とした市場へと移ることのシグナルの可能性があるという。
07年7月に北京ショウルームがオープンした時、パナソニックは順調な財務報告を発表した。それによると、同年の4-6月の純利益は前年同期比9.7%増加して393億1千万円(約3億2700万ドル)となり、営業収入は同4.8%増加して2兆2400億円(約186億5千万ドル」になった。だがそれからの5年間、パナソニックを含む日本の消費電子企業は欠損の泥沼に陥った。パナソニックは11年度に7800億円という巨額の欠損を出し、12年度も約7650億円の欠損を出す見込みだ。
さきに中国電子商会の陸刃波副秘書長(副事務局長)が述べたところによると、パナソニックが2年連続で巨額の欠損を出したのは、円高という外部要因のほか、戦略方針決定の誤りという要因もあるという。たとえば、さきにパナソニックは三洋電機を買収し、新エネルギー業務へのモデル転換に力を入れ始めたが、これまでに業務の規模は一定の大きさに育っていない。現在も引き続き収入の7-8割を家電の完成機と川上の部品に頼っている。またカラーテレビ、デジタルカメラ、白物家電といった分野での新製品の投入ペースが同業のリーディングカンパニーより遅く、これによって欠損が生じた、などだ。
巨額の欠損を出したパナソニックはダイエットを続けるしかなく、さまざまな資産を売り出したり、従業員をリストラしたりし、先には上海のプラズマ工場の閉鎖にも踏み切った。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年4月1日