ブランド消費集積区の建設　ブランド消費促進の要に

　ブランド消費・信用消費・グリーン消費が正式に、今年の消費を促す三大重点とされたのに続き、中国商務部（商務省）はこのほど発表した「中国ブランド消費の促進に関する指導意見」の中で、ブランド消費集積区の建設によりブランド消費を拡大すると提案した。これは主管部門が今年初めて発表した消費促進に関する指導意見でもある。北京商報が伝えた。

　同指導意見は、「ブランド消費集積区を重点とし、ブランド消費を拡大する。将来的に一連の中心都市ビジネス街（区）を選択し、所在地の政府部門の関連サービス職能の統合を推進し、マーケティング公共サービスプラットフォームを構築する。計画を整え、中国ブランドの集積効果を十分に発揮し、一連の商業・文化・レジャー・観光・飲食等を一体化させたブランド消費集積区を育成する」とまとめた。

　中国商務部研究院消費経済部の趙萍副主任は、「ブランド消費集積区の建設に関する政策は、伝統的なビジネス街に新たな発展の機会をもたらすだろう」と分析した。一部のビジネス街（区）はネット消費等からの影響を受け競争力が低下している。ブランド消費集積区の建設は、ブランドの集積度を高め、ブランドのカバー範囲を多元化させると同時に、流通・保障面から消費者に対して利便性・安全性を提供することが可能だ。ブランド集積により、ブランドそのものの知名度を高め、またビジネス街（区）のイメージと魅力を高めることが可能であり、業績向上のチャンスとなる。