iPhoneの販売が不振 中国で5位圏外に
アップルのティム・クックCEOは、中国市場はアップルにとって重要だと重ねて強調している。しかし第3者から提供されたデータによると、iPhoneは中国市場で5位圏外に脱落した。新京報が伝えた。
◆中国メーカー 世界シェアが2割に
市場調査会社Canalysのデータによると、中国市場のスマートフォン出荷台数は今年第2四半期に、前年同期比108%増の8810万台となり、世界最大のスマホ市場を維持した。その出荷台数は世界全体の20%を占め、増加率で世界2位となった。
同社のデータによると、2013年第2四半期の世界スマホ市場におけるトップ5は、サムスン(32%)、アップル(13%)、レノボ(5%)、宇竜酷派(5%)、LG(4%)となった。華為(ファーウェイ)は6位、中興(ZTE)は7位、小米(Xiaomi)は12位となった。
中国本土の携帯電話メーカーの販売台数は、過去1年間で急増した。宇竜酷派、レノボ、華為、中興、小米は、世界スマホ市場の20%のシェアを占めている。
◆アップル 中国でのシェアが低下
iPhoneは中国市場で苦境に立たされている。Canalysのデータによると、今年第2四半期の中国スマホ市場のトップ5は、レノボ、宇竜酷派、華為、中興、小米となり、アップルは5位圏外となった。Canalysのアナリストは、中国スマホ市場で現在売れ行きが好調なのは、1000元(約1万6000円)以下のスマホだが、アップルにはこの価格帯の商品がないと指摘した。
Canalysのバイスプレジデント兼チーフアナリストは、「高級スマホ市場は成長を維持するが、爆発的な成長はローエンドスマホ市場で発生する。アップルはこのような流れへの対応を迫られている。旧モデルのiPhoneは値下げにより、第2四半期に販売が増加した。これは次世代廉価版iPhoneに対する、市場の真の需要が存在することを裏付けている。アップルは現在、iPhoneの高い利益率をいかに維持するかという課題に直面している」と分析した。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年8月8日