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フォンテラがDCD汚染か、スリランカで一部商品を回収

【中日対訳】

 NZ乳業最大手フォンテラをめぐる問題が後を絶たない。乳清タンパク濃縮物のボツリヌス菌汚染問題が冷めやらぬうちに、同社は今度はスリランカで新たな問題に直面した。同社はすでに、農業用化学品ジシアンジアミド(DCD)に汚染された可能性のある、計2ロットの粉ミルクを回収した。同社は今年1月にも、ジシアンジアミド汚染問題を起こしている。京華時報が伝えた。

 新華社の情報によると、フォンテラは10日、「スリランカで2ロットの粉ミルクの回収を完了した。これらの粉ミルクが、農業用化学品ジシアンジアミドに汚染された可能性があるためだ」と発表した。スリランカ政府は今年5月、フォンテラの商品にジシアンジアミドの残留物が含まれる可能性を報告していた。ジシアンジアミドは複合肥料に用いられる化学品で、吸入・摂取もしくは皮膚から吸収した場合、人体に危害をもたらすが、急性中毒が起きる可能性は低い。

 フォンテラはジシアンジアミド汚染を否定した。同社は昨日、「棚卸しした商品は、Anchor(同社の乳製品ブランド)の商品2ロットのみだ。Anchorはスリランカで、全面的な販売禁止を受けていない」とする声明を発表した。同社のスリランカ法人のLeon Clement氏は、「スリランカの衛生当局は、先月スリランカの工業技術協会(ITI)によって検査された2ロットの商品を回収するよう求めただけだ。国際的な認証を獲得した第3者の権威ある実験室が、スリランカの当社の乳製品に202回の検査を実施したが、いずれもジシアンジアミド残留物が発見されなかった。しかし当社はスリランカ政府の指示に従い、一部の商品の棚卸しに着手した」と表明した。

 スリランカで棚卸しされた同ロット商品の原料が、別の商品に加工され中国市場に流通した可能性について、フォンテラの中国法人は昨日、「スリランカ側に確認しなければ、正確な情報が得られない」と回答した。(編集YF)

 「人民網日本語版」2013年8月12日

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