2013年8月12日    ホームページに設定人民網モバイルニュース配信メールマガジン登録I-mode登録中国語版日本版
人民網日本株式会社事業案内  更新時間:15:41 Aug 12 2013

<企画>ボツリヌス菌による粉ミルク汚染、中国市場に波紋を


  NZ乳業大手フォンテラの一部製品からこのほどボツリヌス菌が検出された。1万キロも離れたニュージーランドの粉ミルクの「くしゃみ」によって、中国に衝撃が広がった。ニュージーランド産のボツリヌス菌混入原料を輸入していたため、中国企業複数が製品の回収などに追われている。

   この事件は多くの中国人消費者から注目を集めている。

【事件の経緯】

8月2日   ニュージーランドのフォンテラはボツリヌス菌が検出されたと発表

8月3日

詳しい情報を発表

8月4日

中国国内の輸入業者4社を公表

8月5日

 さらに2種類の乳幼児用粉ミルクの品質問題を報告
  アボット製粉ミルク ボツリヌス菌汚染の疑いで自主回収
86  食品管理当局 粉ミルクの生産条件を厳格化


 【ボツリヌス菌によって汚染される可能性のある企業】

 ボツリヌス菌によって汚染された可能性のある、フォンテラの商品を輸入した中国国内の輸入業者が、次々とと発表された。


 【ボツリヌス菌 人体への危害は?】

 専門家によると、ボツリヌス菌そのものは人類に危害を加えないが、嫌気性環境においてボツリヌストキシンを生む可能性があり、これが致命的な危害をもたらす。ボツリヌストキシンは神経終末によるアセチルコリンの分泌を遮断し、筋肉をマヒさせる。

 今回ニュージーランドの乳清タンパク濃縮物がボツリヌス菌に汚染されたことで、ボツリヌス菌の病原性が再確認された。ボツリヌス菌は主に1歳未満の乳幼児にとって有害だ。>>>詳細へ

 【外国産粉ミルクの問題が続発】

 外国産粉ミルクをめぐる食品安全事件はこれが初めてではなく、近年は問題のある外国産粉ミルクが増加している。>>>詳細へ

2013年4月  ニュージーランド産の一部の牛乳と粉ミルク(主にフォンテラ産)から、ジシアンジアミド(DCD)の残留物が検出された

2013年1月

 ニュージーランド産の一部の牛乳と粉ミルク(主にフォンテラ産)から、ジシアンジアミド(DCD)の残留物が検出された

2012年8月

日本産の新生児用粉ミルクのヨウ素不足を発見した。問題となった生産メーカーは、明治、和光堂、森永。

2011年5月

 韓国の毎日乳業の一部商品からホルマリンが検出された。
2007年6月  明治FU高タンパク乳児用粉ミルクは、亜鉛の含有量が基準を満たさな かったことから不合格商品とされ、即時棚卸しを命じられた。
2006年2月  米食品医薬品局(FDA)はミード・ジョンソンが生産した乳幼児用人工配 合粉ミルクの回収を発表した。回収の理由は、当該ロット商品に金属の粒 が含まれていたため。


 外国産粉ミルクが「くしゃみ」をすると、中国市場が風邪を引くのはなぜか

 ニュージーランド産のボツリヌス菌混入原料を輸入していたため、中国企業複数が製品の回収などに追われている。外国産原料への依存症が、基盤不足と盲目的拡張という中国乳製品業界の弊害を露呈した。>>>詳細へ

 ■ニュージーランドは乳製品の95%を輸出している。乳製品の年間輸出額は84億ドルで、輸出全体の4分の1を占める。そして中国はニュージーランド産乳製品の最大の輸入国であり、輸入粉ミルクの80%がニュージーランド産だ。中国は源乳の基盤不足と言える。

 ■中国では制度が十分に整備されていないため、企業の自主検査に関する情報を報告または公表する必要があるかどうか、公表しなかった場合どう処罰するかについて詳細な規定がなく、法の網をくぐって逃れるケースが頻繁に生じている。

 (編集JZ)
 
 「人民網日本語版」2013年8月12日

印刷版|コピー|お気に入りに登録
  • 分かち合うへrenren.com
  • 分かち合うへt.qq.com
みんなの感想

名前

コメントを書く コメント数:0

   

最新コメント
  週間アクセスランキング
  評 論
  中国メディアが見る日本 
  おすすめ特集

地方情報

北京|天津|上海|重慶|吉林|遼寧|河北|山西|山東|河南|江蘇|浙江|安徽|福建|江西|湖北|湖南|広東|広西|海南|四川|貴州|雲南|西蔵|青海|陝西|甘粛|寧夏|新疆|香港|澳門|台湾|黒竜江|内蒙古