アップル 来月にiPhone最新2機種を発売か
米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」の中国語版サイトが紹介したある消息筋の話によると、米アップル社は製造代行(OEM)を行う台湾の鴻海精密工業株式有限公司に対し、9月初旬から多機能携帯電話(スマートフォン)「iPhone」(アイフォーン)のハイエンド機とローエンド機の出荷をスタートするよう求めたという。中国新聞網が伝えた。
この動きからわかることは、iPhoneの最新2機種が早ければ来月に発売されるということ、またアップルがスマートフォン市場で再び優勢に立つため、戦略の調整を行ったということだ。アップルはこれまで、前回の新機種発売からそれほど時間が経たないうちに次の新機種を発表したことはなかったが、方針を転換したとみられる。
この情報筋の話によると、アップルのアジアにおけるサプライヤーは、6月から金属ボディの標準タイプiPhoneと低コストの廉価タイプiPhoneの部品の大量生産をスタートしたというが、アップルのスポークスマンはこの件についてコメントを出していない。
業界紙「All Things D」によると、アップルは9月10日に製品発表イベントを行う計画だが、アップル社がこの日にiPhone最新2機種を発表するのかどうか、1機種の発表だけなのかはまだはっきりしない。
ウォール・ストリート・ジャーナルは今年4月、アップルが廉価タイプiPhoneの発売を計画中であることを伝えた。これまでのアップル製品と異なり、廉価タイプのボディには金属が使われていないという。アップルのサプライヤーが明かしたところによると、まもなく発表されるiPhone最新2機種には複数のカラーがあり、好きな色を選べるという。
あるアナリストによれば、廉価タイプiPhoneの登場でiPhoneの販売台数が伸びるとみられ、特に中国やインドなどの新興市場で伸びるとみられる。ある情報通の話では、今年第3四半期(7-9月)、アップルの廉価タイプiPhoneの部品注文数は標準タイプの部品注文数をはるかに上回ったが、第4四半期(10-12月)には標準タイプの部品注文数が増加する見込みという。
また科学技術ブログサイトのTech Crunchによると、アップルはゴールドボディのiPhoneもうち出す予定で、これまで数年間、黒か白しかなかったiPhoneにまもなく金色が加わるという。ゴールドボディのiPhoneは側面と背面パネルが金色で、前面パネルは白色だという。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年8月21日