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アップル イノベーション力不足で純利益が大幅減

 米アップル社は23日、2013年度第3四半期(4-6月)の財務報 告を発表した。それによると、同期の純利益は69億ドルにとどまり、前年同期の88億2400万ドルから22%減少した。「人民日報」が伝えた。

 12年以来、アップルの四半期純利益は80億ドルから130億ドルの間を行き来している。これはつまり、アップルの四半期純利益が11年並みの水準に落ち込んだということだ。

 アップルは今年初めに時価総額世界一の座から滑り落ち、市場ではアップルに対する期待がしぼんだ。だが純利益の減少幅はウォール街の予測を下回った結果、報告発表当日のアップルの株価は 5%上昇した。とはいえロイター社が分析するように、アップルの株価は年初以来20%以上も値下がりしており、今回の報告が市場に与えた信頼感は長続きしないとみられる。利益率の低下という マイナス要因だけでなく、大中華エリアでの営業収入の減少も、市場のさらなる懸念を呼んでいる。

 アップルの大中華エリアでの第3四半期営業収入は前期比43%と大幅に減少し、前年同期比でも14%の減少だった。ティム・クック最高経営責任者(CEO)によると、こうした現象の起きた原因 は、香港地区や台湾地区を含む中華エリア全体の経済がそれほど順調でなかったことにある。こうした判断の根拠は、これまでずっとこのエリアでアップルの市場を脅かしてきた韓国のサムスンで さえ、このほど発表した7月の利益報告をみるとそれほど楽観できる情況ではないからだ。経済情勢はわれわれに利益を与えてくれず、他の企業にも利益を与えてくれない。それでもなおアップル の大陸部での売上は5%増加したという。

 ある市場アナリストによると、アップルへの信頼が損なわれた最も重要な原因は、クックCEO率いるアップルがイノベーションの切れ味を失っていることにある。これまでは3年前に発売された タブレットコンピューター「iPad」(アイパッド)がアップルのイ ノベーションの里程標とみられてきた。だが最近のアップルは、既存製品を改良したりバージョンアップしたりという小幅の修正を加えるだけで、市場の信頼感をがっちりつかむことのできる新製 品をうち出していない。

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