11月11日は独身の日 天猫では開始55秒で売上1億元突破
中国の電子商取引会社アリババ・グループから提供されたリアルタイムデータによると、11月11日0時0分、B2C「天猫」(Tmall)の11月11日「独身の日」激安セールが開始された。開始から55秒後、同社の決済サービス「支付宝」による取引額が1億元(約16億円)を、6分7秒後に10億元(約160億円)を突破し、香港の9月の1日あたり社会小売総額を上回った。13分22秒後には、取引額が20億元(約320億円)を突破した。人民日報が伝えた。
アリババ・グループの馬雲(ジャック・マー)常勤会長は、B2B「タオバオ」と天猫の、今年の独身の日における売上が300億元(約4800億円)を突破すると予想した。これに備え、ECサイト・店舗・宅配業者は、早くから準備を整えていた。
アリババ・グループ最高執行責任者助理兼天猫事業部シニアフェローの呉倩氏は、「天猫は今年の独身の日、オンライン・オフラインの境界線を取り払った。ハイアールなどの300以上のブランドのオフラインの3万店舗が、天猫の激安セールに参加する。これらの店舗は全国300余りの都市、1000余りの県を網羅しており、全国の市・県の約半数を占める。O2O(online to offline)の試みは、今年の独身の日の重要な特徴だ」と説明した。
ビッグデータも活用される。天猫の王副総裁は、「天猫は今年、ネット通販を頻繁に利用する消費者の、独身の日までのお気に入りやブックマークに収めたブランドのデータ、買い物習慣、消費データを結びつけ、消費者ごとに専用の独身の日広場を設けた」と語った。
モバイルネット通販市場の争奪も、今年の新たな注目点となる。微信(WeChat、中国版LINE)も初めて、ECサイトとの提携を深化させた。