光明方正 スカイプの中国業務を引き継ぎ
マイクロソフトの技術を利用したインターネット電話サービスのスカイプは26日、中国の光明方正公司と最新の戦略的協力を結んだことを明らかにした。双方は大陸部で新しいスカイプ業務をうち出す計画で、それにはPCプラットフォームとモバイルプラットフォームがともに含まれるという。「国際金融報」が伝えた。
両社は今後、中国のユーザー向けにリアルタイムショートメッセージ、ファイルの共有、音声通信、ビデオ通信などのサービスを提供するという。現在、スカイプの新中国語サイトが開通しており、新しいバージョンの端末も同時に発表された。新スカイプサイトの説明によると、光明方正はスカイプの中国エリアにおける独占的な戦略的協力パートナーとなり、中国市場を共同で開発していく。だが将来的に合弁会社を設立するかどうかについて、またVoIP(ボイスオーバーインターネットプロトコル)の認可を受けるかどうかについては、まだはっきりしないという。
今月8日、スカイプの前の中国運営協力パートナーだったTom在線が公告を出し、同日よりマイクロソフトがスカイプ中国の運営業務を正式に引き継ぐことを明らかにした。Tom在線はスカイプに携わって9年が経ち、その間にTomスカイプの利用者は累計1億人の大台に達したとしている。
だがスカイプアジア太平洋エリアのジャッド・ハーコム主管によると、Tom在線の公告の内容は疑わしく、中国の接続ユーザー数を過大に見積もっているとみられる。スカイプは世界全体で3億人を超える接続ユーザーを擁するが、個別の国のユーザー数は発表しないという。
スカイプは2004年に中国でTom在線と合弁会社を設立する方法で、スカイプ業務の運営をスタートした。新会社の株式の51%をTom在線が、49%をスカイプが保有した。11年5月にはマイクロソフトが85億ドルでスカイプを買収したが、中国での運営は引き続きTom在線が行っていた。今年3月、マイクロソフトは大陸部を除く世界中でスカイプをマイクロソフトネットワーク(MSN)に置き換えた。あるアナリストによると、光明方正との協力を通じて、中国エリアのMSNのスカイプへの移行が始まることが予想されるという。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年11月27日