大卒者の月収調査 トップ3は上海、深セン、北京
大学生はどのように職業を選ぶのだろうか。カギを握るのは平均月収だ。教育データ調査会社の麦可思(MyCOS)がこのほど行った調査で明らかにしたところによると、大学生が都市に惹かれる理由は月収だけでなく、可処分所得にも都市のソフトパワーが反映されているという。「重慶晨報」が伝えた。
▽新卒月収トップは上海
高等教育の人材資源データを取り扱う麦可思はこのほど、毎年一度発表する「大学卒業者の卒業後半年時点の社会的ニーズと能力育成に関するサンプル調査」の今年度版の結果を発表した。
同調査では2010年度大卒者について、卒業後半年時点の人気都市18カ所での就業状況を調べた。平均月収をみると、トップは上海市の3869元、2位は深セン市の3579元、3位は北京市の3476元だった。重慶市は2637元にとどまり、鄭州市、瀋陽市、西安市を上回っただけだった。
▽可処分所得 重慶はトップの上海と4元差
平均月収だけでなく、可処分所得のランキングも発表された。上海市は2221元、重慶市は1381元。重慶市は2169元で上海市と52元しか違わず、物価要因を考慮した実質可処分所得は2437元で上海の2441元とわずか4元の差だった。
調査で集められた基礎データによると、10年の主要就業都市のソフトパワーランキングは次のような結果だった。1位から10位には上から順に深セン、北京、寧波(ニンポー)、杭州、廈門(アモイ)、青島、南京、蘇州、上海、西安が並び、重慶は瀋陽に次ぐ14位だった。
ある専門家によると、これらのランキングから、北京、上海、杭州、深センは総所得が他都市を上回るが、家賃や物価が高いため、これらの都市で働く大卒者の可処分所得はそれほど多くないことがわかるという。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年12月2日