北京 5万人分の就業機会が増加 最低賃金は3千元に値上り
レストランのウェイトレスは2000元から3500元、会議のコンパニオンは2500元から3500元、調理師は4000元から5000元…。農村からの出稼ぎ労働者向けの就業促進をテーマとする「春風行動」が昨日、北京西駅で新春の人材募集大会を開催した(写真)。呉裕泰やケンタッキーなどの有名企業10社が初めて会場での人材募集に参加した。今年北京市では他地域からの出稼ぎ労働者向けに5万人分以上の就業機会を提供。サービス業と製造業の人出が不足しており、賃金は一般的に約1割引き上げられている。
「今の若者は目標は高いが仕事での業績はよくない。当店の従業員は数カ月でやめてしまう。」同日の人材募集に訪れたあるレストラン店長によると、彼の店では春節に帰省した従業員の多くが戻ってきたがらず、店長を慌てさせている。ウェイトレス募集を行っている多くのレストラン経営者たちによると、今年は賃金を約1割以上引き上げているという。「去年頭の会議のコンパニオンの賃金は1600元だったが年末には1800元に上がり、今では2500元から3500元になっている。」別の農村リゾートの従業員募集でも最低賃金は2200元から3500元となっており、昨年10月に値上げしたのに続き今年3月にも再び値上げする予定だという。また「食費は無料、1年勤続で7日の有給休暇」と特記して、人材の募集と定着に力を入れている。
会場では列車から降りたばかりの若者たちが申請書に書き込みを行っていた。2人はすでに仕事があるものの、「もっといい仕事」を探したいと語る。一人は溶接工か配送車のドライバー、もう一人はウェイトレスの仕事が希望で、いずれも月給3000元から4000元程度が希望だ。
北京市職業仲介センターの宋曄主任によると、若い世代の出稼ぎ労働者は賃金を重視するだけでなく、発展の余地や職種への興味なども重視しているという。周辺地域と比べて、北京市の企業が保証している2174元という最低賃金はもはや競争力を備えていないという。北京市への出稼ぎ労働者を多く出している河北省を例にとると、石家庄の企業の賃金は北京より少ないものの、北京の高い生活コストは賃金面での優勢を相殺してしまうという。晨報が伝えた。(編集YH)
「人民網日本語版」2013年2月28日