春節期間、北京に取り残された日本人は何をしていたか?<習俗篇> (3)
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友人祖母のお手製の粽。写真提供:木藤さん |
-----贈り物をシェアする習慣に人との絆を見る
友人宅では親戚や同僚間で、日本でいえば御歳暮のような贈り物をする習慣があり、主に食べ物を送っていた。生きたニワトリや冷凍の海鮮物のセットなど、いずれも大変な量で、これは食べきれないと驚いていると、友人の母は、それをいくつか小分けにして、祖父母の家や親戚兄弟の家に届けていた。その先で、さらに贈り物や手作りの粽や餅をもらって帰るという形で「贈り物のシェア」をしており、こういった相互扶助的な、皆で「美味しいもの」を分かち合うという考え方が素敵だと思ったという。また、贈り物を届ける際に、お互いに近況を報告しあったりする姿に、家族や親戚の絆やつながりの深さを感じたという。