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春節期間、北京に取り残された日本人は何をしていたか?<習俗篇> (5)

 -----想像を超える爆竹と花火のすごさ

 春節のメインイベントとも言える「年夜飯」(春節大晦日の食事)の際には、友人宅では20人弱の親戚が集まった。にぎやかに大勢で食事をするうちに、木藤さんも親戚の一員になったような気分に陥ったという。特に、気に入ったのは「敬酒」で、1人1人が円卓を周りながら親戚全員にあいさつを交わし、昨年の感謝を述べたり、新年の発展を祝ったりする様子に、「親戚がたくさん集まるとどうしても皆平等に話すことは難しいが、こうして1人1人あいさつをして酒を酌み交わすことで、全員と話せるので、とても良い習慣だ」と感じたという。春晩(春節を祝う中国の国民的年越し番組で、日本の紅白歌合戦に相当)を家族で見ていると、0時に近づくにつれ、外で上げられている爆竹や花火の量が増えていき、23時50分ごろからはテレビの音も全く聞こえないほどの騒ぎになった。家の中にいてもテレビの音や会話の声も聞こえないぐらいの爆竹音には本当に驚かされ、静かに年を越す日本人との間にカルチャーギャップを感じたという。同時に、人が住む建物のすぐ近くで花火や爆竹が上げられるので危険を感じ、深夜1時半頃まで鳴り響く爆竹音に眠れず、寝た後も頭の中で爆竹音がずっと鳴り響いているようだったという。

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