コカ・コーラの新しいパッケージ
若い世代の消費者にPRするため、コカ・コーラはこのほど中国市場向けの新しいパッケージを発表した。赤いラベルの上の大きな「コカ・コーラ」の文字という従来の姿とは換わって「文芸青年、高富師、白富美、天然呆」といったインターネットの流行語が並んでいる。業界関係者は、炭酸飲料の販売量が低下を続ける中で、コカ・コーラは新たなパッケージの「萌え」の魅力で中国の若い消費者の取り込みに力を入れていると見る。北京晨報が伝えた。
コカ・コーラを含むグローバルな飲料品大手は、選択肢が増えるにともない、炭酸飲料がかつての不動の地位を失いつつある事実に直面している。「若い世代は炭酸飲料をそれほど好まず、従来の主な消費者だった1970年代や同80年代世代も今ではそれほど好まない。」中国食品商務研究院の朱丹蓬研究員によると、コカ・コーラにとって新世代の消費者をつかむことは特に重要だ。「若い世代の認知を得ることが重要だ。」
朱研究員によると、かつて一世を風靡した炭酸飲料はここ数年、中国市場で厳しい状況に直面している。「販売代理店や業界協会から見れば、炭酸飲料の販売量は年々減少しており、正確には30%程度だろう。」
コカ・コーラの新たなパッケージに対する消費者の反応は様々だ。「気に入った。おもしろい」という意見もあれば「偽造のようだ」、「最初はニセ商品かと思った」という意見もある。また注意深い消費者は、新パッケージの容量が従来より100ミリリットル少なくなっていることに気付いただろう。「ラベルはおもしろい。600ミリリットルを500ミリリットルに減らしても、これなら責められることもないだろう。」
コカ・コーラ中国地区の担当者によると、新パッケージ商品には「文芸青年」、「小清新」、「白富美」といった24の流行語が採用されており、第2期ではさらに増える可能性もある。コカ・コーラが若い消費者の心をつかむことができるかどうか、答えが出るにはまだ時間が必要なようだ。(編集YH)
「人民網日本語版」2013年5月30日