新潟・長野・群馬で山岳遭難 計7人と連絡とれず
■越後駒ケ岳で男女3人
11日午前9時ごろ、新潟県魚沼市宇津野の越後駒ケ岳(標高2003メートル)で、首都圏に住む男女3人が遭難した、と県警小出署に届け出があった。
小出署によると、届け出たのは東京都勤労者山岳連盟「大田山の会」で、遭難したとみられるのは会員の横浜市港北区新吉田東7丁目、会社員今西勝さん(50)、東京都稲城市百村、無職本田友子さん(65)、さいたま市緑区東大門2丁目、無職吉住洋文さん(64)。
3人は8日に入山し、9日夕に下山予定だったが、「山の会」関係者に、10日午前3時半に「行動を打ち切る」、同4時に「ビバーク(野営)する」との電子メールを送ってから、連絡が途絶えているという。
8日は登山口周辺の降雪は少なかったが、9日は大雪となり、11日朝は約2メートルの積雪があるという。県警は天候の回復を待ってヘリコプターで捜索を始める。
■仙丈ケ岳では男性2人
長野県南アルプスの仙丈ケ岳では10日午前9時55分ごろ、「登山に出かけた2人が戻ってこない」との連絡が長野県警にあった。
県警伊那署によると、行方不明になっているのは浜松市南区瓜内町の無職、井上勤さん(53)と、弟で会社員の井上和弘さん(47)。7日に出発し、9日に帰宅の予定だった。県警は11日朝から、ヘリなどで捜索している。
■武尊山でも男性2人
群馬県みなかみ町の武尊山でも、山に入った男性2人が遭難したおそれがあり、県警が捜索している。
沼田署によると、2人は栃木県日光市のアルバイト店員(27)と会社員(26)。友人同士で、9日早朝に「日帰りで武尊山に行く」と家族に告げて乗用車1台で出発したが、連絡がとれないという。署は、登山口3カ所の駐車場を捜した。
2人とも登山経験はあり、現場は豪雪だが、装備は持っているという。
asahi.com 2012年12月11日
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