万里の長城遭難、ルートの下見せず 旅行会社が謝罪
中国河北省懐来県の「万里の長城」で日本人観光客4人と中国人添乗員の計5人が遭難した事故で、北京の日本大使館は5日、日本人3人の死亡を確認した。ツアーを主催した旅行会社はルートの下見をしていなかったことを認め、謝罪した。
同社は観光客ら8人が遭難死した2009年の国内ツアーでも行政処分を受けており、観光庁は近く、旅行業法に基づき立ち入り検査をする。
亡くなったのは、小川陽子さん(62)=東京都品川区=と渡辺邦子さん(68)=埼玉県熊谷市=、柳井俊一郎さん(76)=北九州市戸畑区=の3人。
中国の国営新華社通信などによると、遭難は5人と同行していた現地ガイドが下山して伝えた。渡辺美世施(みよせ)さん(59)=富山県射水市=と中国人添乗員の明平銘さん(25)は救出され、遭難現場に近い懐来県横嶺村の衛生施設で看護員の手当てを受けている。体の複数箇所に軽い凍傷を負っているが、体調は少しずつ回復しているという。
asahi.com 2012年11月6日
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