スマホ認知症 記憶力低下に注意 (2)
携帯電話の使用目的は、微信(スマホ向け無料メッセンジャーアプリ)、QQ(インスタントメッセンジャー)、通話、ショートメール、ゲーム、ネット検索、音楽、ホームページ・ニュースの閲覧の順となった。
スマホを使用している人のうち、60%以上の若者は記憶力が低下し、忘れっぽくなったと回答した。
◆スマホの進化、脳の退化
肖准教授は、「電子機器は人類の生活に利便性をもたらすと同時に、人類の記憶力を損ねている。若者の記憶力低下は、普遍的な現象となった。記憶は技術的なものであり、刺激と訓練の繰り返しが必要だ」と指摘した。
肖准教授は、「電子機器の最大の長所は利便性であり、どこにいても必要な情報を獲得できる。デジタル製品への過度な依存、情報検索が記憶力よりも重要な位置を占めるに伴い、脳の記憶を司る部分が怠けるようになる。記憶力が十分に訓練・刺激されず怠けた状態になっていれば、記憶力は自然と低下し、集中力の欠如、記憶力の停滞、忘れっぽいといったことが起こる」と説明した。
マルチメディア時代においては大量の情報に触れ、これを処理しなければならない。電子機器への過度な依存により、大量の「ゴミ情報」が脳に流れ込み、記憶を妨げ、役立つ情報に対する処理能力を低下させる。肖准教授は、「人の記憶は、主に脳の海馬体が司る。しかし記憶力を使わなければ、海馬体が萎縮し、最終的に記憶量が減少する。このような影響は、脳が発育段階にある青少年に最も深刻な影響を及ぼす」と警鐘を鳴らした。
また電子機器を長時間使用することで、睡眠不足や不眠症を引き起こし、注意力と記憶力を低下させる。肖准教授は、「脳を頻繁に使用しないことで、認知症になる可能性が大幅に引き上げられる」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年7月1日