中国通信学会副理事長の張新生氏はビッグデータの応用について、「例えば患者が心電図を撮る時に、医師は蓄積されたデータを分析・モニタリング・事前予想できる。ECサイトは各時間帯の購入数に基づき顧客の好みを判断し、商品のレイアウトを改善できる。また金融や物流などの各業界も、ビッグデータの分析と抽出により、顧客の需要を掘り出し、経営コストを削減できる」と語った。
◆期待4 メディア融合、新たな方向性を示す
2013年が、SNSが台頭し従来型メディアがモデルチェンジした一年だったとするならば、2014年は従来型メディアと新しいメディアが融合する一年になる。中国インターネット協会副秘書長の石現昇氏は同年次総会で、「2014年はより多くの従来型メディアが、新しいメディアの技術と伝播の優位を利用して改革を促進し、産業の川上・川下への延長を加速する。モバイルインターネットの入口を奪い合い、より開放的な、より良いサービスを提供する方針に転換するだろう」と予想した。
中国人民大学新聞学院教授の喩国明教授も、「メディア複合化の時代を迎えようとしている。従来型メディアは市場の論理と新しいメディアの論理を尊重した上で、社会の資源統合のタイミングと手段を模索し、影響力を形成するだろう」と語った。
◆期待5 ネットセキュリティ、安全とチャンスが共存
中国インターネット協会副理事長の高新民氏は同年次総会で、「中国ではハッカーの活動が活発化しており、バックドア、フィッシング詐欺、モバイルインターネットのマルウェアなどが急増している。特にモバイル決済やネット金融などの新興分野において、ネットセキュリティは多くの新たな課題に直面している。サイバー攻撃もモバイル、ワンクリック、機密性などの新たな特徴を示している」と指摘した。
安全リスクが高まっているが、保護の手段も強化を続けている。同年次総会に出席した企業関係者は、「先進的な技術の開発に伴い、新たな身分認証手段と機密保持手段が登場し、2014年に幅広い応用の段階に入るだろう」と語った。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年1月9日