2014年1月10日  
 

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熱き紅白歌合戦、孤独な日本の自賛

中国メディアが見る日本

 2014年01月05日09:14
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 昨年の大晦日、NHK紅白歌合戦は熱く賑やかなムードのなか、幕を下ろした。過去数年に比べ、昨年の紅白のテーマはややシンプルで、国際的要素に欠けていた。エンターテインメントの風向は、往々にして時局と政治の影響を受ける。昨年の紅白歌合戦も例外ではない。しかし極端な保守を望む現在の日本の政治が多元的、開放的な文化の局面に影響を与えるべきではなく、形式上は賑やかだったが、内容は孤独な自賛と化していた。中国網が伝えた。

 ■民族色の高まり、国際化の衰退

 1951年の大晦日から昨年まで、紅白歌合戦はすでに64回、開催され続けている。戦後日本の大衆文化の主柱として、はじまった当初は濃厚な民主化、国際化の息吹が感じられた。過去63回のなかで、主催するNHKはつねに日本と盟友、そして隣国との文化的友好関係を考慮してきた。各国歌手をその年を締めくくる祭典に招待することで、戦後の日本文化の多元性、包容力、そして開放性を示した。

 過去の紅白では、台湾籍歌手のテレサ・テン、欧陽菲菲、香港籍のアグネス・チャンがいずれも3回ステージに上がった。また中国籍、華人歌手として、ジュディ・オング、アラン・タム、ビビアン・スー、女子十二楽坊、モーニング娘。のジュンジュン、リンリン、SDN48のチェン・チューらも紅白歌合戦の舞台に姿を見せ、日本式の年越し祭典にも「華流」の影響がうかがえた。近年では韓国流行文化の台頭により、「韓流」も紅白歌合戦にとって不可欠な要素となった。BoA、東方神起、少女時代、KARAはいずれも数年来、紅白の主役となった。東日本大震災に見舞われた2011年の紅白歌合戦は、米中韓など他国・地域の歌手が一堂に会する番組となり、被災後の日本の復興を応援する友好メッセージが贈られ、暖流が心底を潤した。

 今回の紅白歌合戦で、主催者は国内外時局の動きを意識した。日本政府と北京、ソウルの冷たい関係を見て、意識的に中国、韓国を遠ざけた。事実上、昨年12月末に出場歌手リストが事前発表される前、NHKは今回選ばれた歌手・グループ名を公にしていた。一回の紅白が日本全体の文化的局面とトレンドを代表することはできないが、紅白も自民党の勝利と組閣を受けた後、強硬保守、近隣諸国との関係を激化させる政治姿勢に影響された縮図となった。

 一昨年は韓国と、竹島(韓国名・独島)の帰属問題で熱く硬直化する一方だった日本政府は、昨年はまた歴史認識問題、慰安婦問題で韓国国民の感情を傷つけ、日韓両国の民間文化交流にも色濃い政治の影がかかった。右翼が組織し煽動した「反韓」ヘイトスピーチが昨年、日本各地で行われ、デモで「韓流は日本から出て行け」とさえ叫んだ。同様に2013年、日本と中国の友好文化交流は、釣魚島(日本名・尖閣諸島)帰属問題、東中国海防空識別圏問題、歴史認識問題により減り、歴史的に低迷した。今回の紅白歌合戦において、主催するNHKが日本のミュージシャン、芸能人のみを選出したことも、まさに上述の理由があるからだ。

 日本全国のみならずアジア全域に影響力のある天使ユニットAKB48、そしてSMAP、嵐はすでに紅白の大黒柱となった。昨年の紅白歌合戦には明確に濃厚な大和の風情が満ちていた。しかし世界的スター、とりわけ「華流」「韓流」が見られなかった紅白は、さながら現代日本の食卓から、ギョーザ、マーボー豆腐、タンタン麺、ビビンバが消えたのと同様、味わいがワンパターンで、紋切り型だったといえよう。(編集HT)

 「人民網日本語版」2014年1月5日

 

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コメント

最新コメント

匿名希望   2014-01-09220.63.99.*
本当に、そう思う。メディアも政治の影響を受けやすく、日本人ばかりの紅白にもそれが現れていた。韓流ブームも、放送局への抗議や非難があって下火になった。アグネス・チャンが国内大使を務めるユニセフへも掲示板での無責任な中傷がある。AKB48ですら、その国際志向ゆえに嫌う人間が出てきた。内に閉じようとする鎖国文化には未来がない。ちなみに、AKB48の「恋するフォーチュンクッキー」は、前向きのとってもいい曲なので、ぜひ、聞いてみてください。