複数の市場関係者は6日、監督管理層がシャドーバンキング(シャドーバンキング)に対する監督管理を強化していると表明した。シャドーバンキングの概念を定め、シャドーバンキングの監督管理責任の分担を明確にし、監督管理制度を改善する文書がこのほど発表された。監督管理層によるシャドーバンキングへの監督管理の強化は、経済全体の債務リスクの抑制を促し、機関のデレバレッジを促すことになる。中国証券報が伝えた。
◆概念と監督管理責任を明確に
市場関係者によると、監督管理層は中国のシャドーバンキングを、主に次の三つに分類した。(1)金融許可証を持たず、監督管理をまったく受けていない金融仲介機関。新型のネット金融企業、第3者資産管理機関など。(2)金融許可証を持たず、監督管理が不足している金融仲介機関。金融保証会社、小額ローン会社など。(3)機関が金融許可証を持つが、監督管理が不足している事業、もしくは監督管理を回避している事業。マネー・マーケット・ファンド、資産証券化、一部の資産管理事業など。
また金融機関に許可を与えた部門が、そのリスク管理の責任を負うという原則に基づき、各種のシャドーバンキングの主体に対する監督管理責任を徹底していく。そのうち第3者資産管理・非金融機関の資産証券化およびネット金融活動などについては、中央銀行が関連部門と共同で方法を検討・制定する。
シャドーバンキングの監督管理の強化には、情報の統計と共有の強化が求められる。中央銀行は基礎的な統計の枠組みとマニュアルを早急に作成する必要がある。関連業界の窓口となる部門は、統計の枠組みと関連会計制度に基づき、業界の特徴と結びつけ、統一的な統計項目と監督管理体制を制定し、全国的な業界情報統計システムを構築しなくてはならない。中央銀行は各種の社会資金調達活動の統計を担当し、シャドーバンキングに特化した統計を作成し、まとめた情報を国務院に対して定期報告し、各地区の窓口となる部門の統計状況を伝える。
業界関係者は、関連部門・委員会が監督管理の細則を相次いで発表すると予想している。