中国自主開発の第4世代原子炉が着工 (2)
高温ガス炉原発のモデルプロジェクトは2011年3月1日に、国家科学技術重大特別プロジェクトの1つとして国務院の認可を得た。しかし同月に日本の福島原発で事故が発生したことを受け、中国は全ての建設中の原発プロジェクトを一時中止した。その後、2012年10月24日に国務院が「エネルギー発展の第12次五カ年計画」、「原子力発電安全計画(2011-2020年)」、「原子力発電中長期発展計画(2011-2020年)」を審議可決し、原発の建設再開が正式に決定された。
石炭火力発電を中心とするエネルギー構造は、中国の生態環境に極めて大きな試練をもたらしている。中国東部では今年1月中旬以降、広範囲の大気汚染が持続的に発生した。中国のエネルギー構造調整とクリーンエネルギーの発展は差し迫った問題だ。
張董事長(取締役会長)は「石島湾原発モデルプロジェクトが成功すれば、中国は商用化された高温ガス炉を有する世界初の国となり、中国は原発技術の輸入大国から、原発技術・設備の輸出大国へと変化を遂げる。世界の原発産業における中国の地位も大幅に高まるだろう」と語る。(編集SN)
「人民網日本語版」2013年1月24日