中国南極科学調査 2015年までに観測基地を新設
中国国家海洋局極地調査弁公室が3月28日に明らかにしたところによると、中国は2015年までに南極で夏用と越冬用(通年用)の観測基地を建設する予定だ。中国第29次南極科学観測隊は現在、実地調査を完了している。人民日報が伝えた。
同弁公室の関係者は本紙に対して、「中国は中山基地-崑崙基地間に夏季観測基地を建設し、崑崙基地の観測作業を支援し、グローブ山脈の観測に後方支援を提供する」と語った。
新たに建設される夏季観測基地の総面積は1000平方メートル内に収められ、夏季に最多で約20人を収容できる。同基地の主な機能は、生活・宿泊、物資の備蓄、科学研究・観測、緊急医療、動力源などだ。動力はクリーンエネルギーを中心とし、燃料発電を補助とする。
新基地は完成後、12月中旬から翌年の3月上旬までの間使用されることになる。
南極大陸で越冬可能な通年用の観測基地「ヴィクトリアランド通年用観測基地」は、ロス海西岸に設置される予定だ。
同基地は一年を通じて使用されることになる。同基地は夏季に80人を収容し、生物・環境、地質、氷河などの観測活動を実施する。越冬期には30人を収容し、大気(気象)、海洋、宇宙物理、地磁気、衛星リモートセンシングなどの科学調査と研究活動を実施する。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年3月29日