北京の大気品質 携帯アプリで情報提供
北京市環境保護局が6日に明らかにした情報によると、北京全市では現在35カ所に大気品質自動モニタリングステーションが設置されており、データ発表ステーションの数が全国最多の都市となっている。人民日報が伝えた。
北京市の35カ所に設置されている自動モニタリングステーションは、都市環境評価スポット、都市大気汚染バックグラウンド値スポット、地域バックグラウンド値伝送スポット、交通汚染モニタリングスポットの4種の機能を持つ。モニタリングの対象となる汚染物には、二酸化硫黄、二酸化窒素、吸引可能な微粒子(PM10)、一酸化炭素、オゾン、微小粒子状物質(PM2.5)の6種で、かつ現在のデータ、大気品質指数(AQI)、大気品質予報、健康影響、対策などを、リアルタイムで社会に公開する。
6月5日18時のデータによると、1カ所のステーションでデータが得られず、1カ所のステーションの主要汚染物がPM10だったことを除き、その他の33カ所のステーションの主要汚染物はいずれもPM2.5だった。市街地の12カ所の環境測定スポットのうち、1カ所の大気品質が「良」であったが、その他はいずれも「軽度の汚染」もしくは「中度の汚染」だった。
その他にも北京市は、「北京大気品質」携帯アプリの提供を開始した。市民は同アプリをダウンロードすることで、北京市の35カ所のリアルタイム大気品質情報を知ることができ、また過去24時間内の大気品質の変化を調べることもできる。重度の大気汚染が発生した場合は、同ソフトから予警報が発表される。
このほど発表された「2012年北京市環境状況公報」によると、北京市の2012年の空気中に含まれる二酸化硫黄・二酸化窒素の年間平均濃度は国家二級基準に達し、PM10の年間平均濃度は国家二級基準を9%上回った。主要汚染物の排出量は減少を続けている。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年6月7日