地球観測衛星データ 全国受信ネットワークが構築
中国科学院が5日に明らかにした情報によると、中国科学院三亜衛星データ受信ステーションの完成に伴い、中国密雲・カシュガル・三亜地上局からなるリモートセンシング衛星地上局のネットワーク構築が全面的に完了し、全国をカバーする衛星地上受信局ネットワークが形成された。新華社が伝えた。
衛星リモートセンシングは、各国の地球観測の主要手段の一つだ。中国の科学者はこれまで、海外の衛星データを購入し、資料を獲得するしかなかった。密雲衛星データ受信局が1986年に建設され、中国は初めて独自のリモートセンシング衛星地上局を保有することになった。しかし密雲地上局のデータ受信範囲は、中国の陸地の約80%にしか達しなかった。そのため中国科学院は2000年、地球観測衛星データを受信する地上局ネットワークを構築し、北京・新疆・海南の3カ所の受信局により、国内外の地球観測衛星データを受信する共用サービスプラットフォームを構築するという構想を打ち出した。同プロジェクトは2005年にスタートされた。
密雲地上局は、中国民用地球観測衛星データ受信の中心的な地上局となる。カシュガル地上局が2008年に建設されると、中国西部民用衛星データ受信の空白が埋められた。三亜地上局が2013年に建設されると、中国地球観測衛星データの直接受信能力が、初めて南部の沿海領土まで拡大された。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年6月7日