歯周病菌 認知症との関連性が指摘
英セントラルランカシャー大学などが実施した研究により、最も一般的な認知症であるアルツハイマー病の患者の脳に含まれるポルフィロモナス・ジンジバリス(主な歯周病菌)の含有量が、健常者を大幅に上回ることが明らかになった。人民日報が伝えた。
研究者は、「この細菌は主に口腔内に生息しているが、咀嚼や歯の手術の際に、血液循環により脳内に入る可能性がある。その後この細菌は脳内で過度の免疫反応を引き起こし、免疫系が化学物質を出して脳細胞を『誤って殺す』ことで、記憶喪失、思考回路の混乱などの認知症の症状が現れる。現時点ではアルツハイマー病の効果的な治療法がないが、日頃から口腔の衛生、口腔の健康状況の定期検査を心がけることは、発症リスクを引き下げる重要な手段になる」と指摘した。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年8月1日