小児麻痺患者、人工筋肉で通常の歩行が可能に 北京
北京で29日に開催された2013年回復・再建外科テーマシンポジウムで明らかになったところによると、中国が開発した「人工筋肉」の移植手術による小児麻痺治療でこのほど大きな進展があった。2人の患者がこの手術を受け、通常の歩行が可能になったという。人民日報海外版が伝えた。
小児麻痺の患者は筋肉が萎縮するため、多くの場合通常の歩行が困難で、1歩歩くたびに手でひざ関節を力いっぱい押し戻さなければならず、治療も困難だ。
小児麻痺は急性灰白髄炎とも呼ばれ、5歳以下の小児の罹患率が高い。国内外を含め、現在の治療手段では、萎縮した筋肉を回復させることはできない。
北京世紀壇病院の王江寧副院長は3年間にわたる研究の結果、人工筋肉による治療法を採用し、小児麻痺を治療することに成功した。この研究成果は国家特許を取得し、現在は国際特許出願(PCT)を行っている。
人工筋肉の移植手術は将来的に、怪我による四股の筋肉損傷・萎縮、その他の神経疾患による四股筋肉の萎縮、顔面の筋肉萎縮などの治療への応用が期待される。(編集SN)
「人民網日本語版」2013年7月31日