携帯電話のネット接続料金 中国は米国の4倍、韓国の20数倍 (2)
料金が高すぎるのに加え、一部のスマホはプログラムを自動更新し、通信量を消費する悪意あるソフトをインストールすることもある。ユーザーは携帯電話によるネット接続に、警戒を強めざるを得なくなっている。中国移動(チャイナ・モバイル)のサービス担当者は、「ユーザーは通常の携帯電話によるネット接続の他に、スマホが自動更新したプログラムにも注意すべきだ。ユーザーのパケット通信量が定額プランを上回った場合、1MB当たり1元の基準で料金が引かれる」と注意を促した。
携帯電話によるネット接続は、遅い速度と高い料金でユーザーを困らせている他に、どのような影響を及ぼしているだろうか。将来的に通信速度が速くなることや、通信料金が安くなることはあるだろうか。
市場調査会社の賽迪顧問(CCIDコンサルティング)の耿厳・通信産業研究センター副総経理は、「通信キャリアの独占的な経営が、本質的な問題だ。通信キャリアは3G網構築の巨額の投資を回収できておらず、ユーザー数の増加と規模化効果により、全体的な経営コストを引き下げるしかない」と指摘した。しかし7億人以上のユーザーを持つ中国移動は、世界最大の顧客規模を持っているにも関わらず、スマホ保有率は高くない。中国移動の李躍総裁は、「スマホの中国大陸部における保有率は約30%のみで、まだまだ非常に広大な市場が残されている」と述べた。
また4G許可証の年内交付に伴い、通信キャリアは4G網への資金投入の圧力を迎えることになる。耿氏は、「既存の通信料金を維持し、通信キャリアの投資プランを支援しなければ、携帯電話によるネット接続料金も引き下げがたい。しかし高い料金、低い速度という現状は、中国の情報の建設・消費にとって不利なことは間違いない」と語った。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年8月5日