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無事に潜水艇を降りる王春生氏 |
有人潜水艇「蛟竜号」は中国の多金属団塊資源契約区において現地時間8月9日7時(北京時間8月10日午前1時)、試験的応用航行第2航行段階としては初の応用潜水を実施し、ヒトデ、海楊類、海綿動物、玄武岩、多金属団塊などの豊富なサンプルと資料を獲得し、さらにラットテイルフィッシュ、ブラインドケーブ・カラシン、深海タコ、オオコシオリエビなど種類の豊富な大型生物を撮影した。中国国家海洋局第二海洋研究所の海洋生物学者である王春生氏は蛟竜号に搭乗し、最大深度5268メートルの深海に到達し、中国の大洋科学調査で初めて潜水した科学者となった。人民日報海外版が伝えた。
10時頃、蛟竜号は5200メートルの深海に到達し、海底作業を開始した。約3時間後、蛟竜号は3匹の異なる種類のナマコ、1匹のヒトデ、1つの海楊類、2匹の海底巨大原生動物、3種類の海綿動物(各1匹)、1匹のウミユリなどの海洋生物サンプル、6本の柱状沈積物、5つの玄武岩のサンプル、数十個の多金属団塊を収集した。
王氏は、「今回の潜水により、ナマコは同海域で優勢を占める種であり、少なくとも8種類が棲息していることが明らかになった。同海域の海底生物には明確な斑模様があり、海盆ではナマコが、海丘の斜面では海綿動物、イソギンチャク、サンゴなどの付着生物が多い。多金属団塊の占める面積は、海丘の斜面の方が海盆よりも広かった。海底の微地形は変化が大きく、将来的に深海開発を展開する際には、事前に微地形の調査が必要だ。2000メートルより浅い海域では発光生物が多く、3000メートルより深くなるとこれが減少する」と説明した。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年8月12日
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