中国人科学者 蛟竜号の大洋初潜水に備える
【中日対訳】 有人潜水艇「蛟竜号」による初の試験的応用航行の第2・3段階航行の首席科学者である王春生氏(中国国家海洋局第二研究所者)は、「8月上旬、中国人科学者は本国の潜水艇で『大洋初潜水』を実施する。彩り豊かで神秘的な大洋の深海生物に期待できる」と語った。新華社が伝えた。
海の状況が良好で、身体的条件が満たされれば、王氏は初めて大洋で潜水を実施する科学者になる。王氏は連日、緊急脱出のシミュレーションを実施し、本物の船室に入り環境に慣れ、潜水に向け十分に準備を整えている。
蛟竜号の第1段階航行において、科学者らは南中国海の冷水湧出帯と海山区で多くの収穫を得、さまざまなサンプルを収集した。第1段階航行と比べ、第2・3段階航行の「大洋の旅」では、さらに困難な任務が遂行される。まずは北東太平洋の多金属団塊資源契約区、北西太平洋のコバルトリッチクラスト資源調査申請区で、近海底生物調査、地質サンプル収集、海底撮影、関連する海底試験作業を実施する予定だ。
19日にアモイを出港してから10日が経過し、蛟竜号とその母船「向洋紅09号」は東に約2000カイリ航行し、東9区と東10区を通過し東11区に入った。現地時間8月4日には、第2段階航行の作業区に入る予定だ。この7万5000平方キロメートルの契約区内で、中国は独占調査権と優先開発権を持つ。
現場指揮部によると、第2段階航行は約2週間の作業期間内に、5回の固定潜水と2回の機動潜水を実施し、水深5000メートル以上に達する予定だ。そのうち初の潜水は、団塊が密集している東北太平洋CC区で実施される。科学調査の関連資料によると、団塊に含まれる金属品位のうち、マンガンは最高で30%、銅は1.5%、コバルトは1.0%に達する。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年7月29日