ビッグデータ 「ひみつ道具」で圧縮・復元が自由自在に
形なき情報の波は往々にして、形あるハードの追随を許さない。ビッグデータ時代には、「無限大」の保存空間が必要なのだろうか?科技日報が伝えた。
数理工学博士の張春成氏はあるスキャン画像を指さし、「このファイルは23MBあるが、特殊なアルゴリズムにより新たなフォーマットに変換すれば、容量は24KBのみになる。さらにこれを戻してみよう」と語り、ファイルを元の容量に戻した。これを開くと、画質には変化がなかった。
使わない時は圧縮し、使う時に解凍する。画像や動画を魔法のように圧縮・解凍する張氏は、丸顔なことも手伝って、さながらひみつ道具を出すドラえもんのようだ。張氏は四次元ポケットから「スモールライト」を取り出し、画質を損ねることなく画像や動画を圧縮した。
「この新フォーマットは海外のPDFやMPEG4などによる独占を打破するだろう。新フォーマットはクラッキングされにくく、国家情報安全の向上につながる」。張氏は2008年に日本留学から帰国し、北京黔竜泰達科技発展有限公司を創業し、画質を損ねない画像・動画圧縮技術を発表した。「自らのコーデックがあれば、他者の言いなりになることはない」。
張氏によると、同技術を使えば、画像を本来の100分の1、さらには1000分の1の容量にできるという。圧縮の割合は、解凍後の画質に対する要求によって異なる。データで「満腹」になったサーバーを「腹ごなし」させれば、運転の余地ができる。張氏は独自のアルゴリズムによりビッグデータを圧縮し、伝送・管理・利用の難題を解消した。