石炭からの芳香族生産技術、中国が開発に成功
中国華電集団公司はこのほど、同社と清華大学が共同開発した独自の知的財産権を持つ、世界トップ水準に達した「石炭からの芳香族炭化水素生産技術」が、華電煤業◆林煤化工基地で誕生したと発表した。同社の雲公民総経理は、「同技術の開発成功は、石炭エネルギー化学工業の新たな道を切り開き、中国の石油化学工業の原材料の代替と、世界エネルギー化学工業の新たな発展チャンスをつかむ上で、重要な意義を持つ」と述べた。人民日報が伝えた。
世界初の1万トン級メタノール芳香族生産工業試験装置が、2012年に華電煤業陝西◆林煤化工基地で誕生し、2013年1月に試験運転に成功した。同技術は、中国国家エネルギー局が中国石油化工および化学工業連合会に委託し組織された、科学技術成果の審査に合格した。審査委員会の専門家らは、「流動床メタノール芳香触媒生産技術の開発成功は、石炭からの芳香族生産の工業技術開発に向け基礎を築き、全体的に同類技術の世界トップ水準に達した」と評価した。
中国石油化工および化学工業連合会副会長の周竹葉氏は、「石炭からの芳香族炭化水素生産技術は、中国現代石炭化学工業の科学技術分野における画期的な進展であり、石油・化学工業原材料多元化を推進し、芳香族炭化水素などの基本有機原料に対する市場の旺盛な需要を満たし、国家エネルギー安全保障にとって重要な現実的・戦略的意義がある」と指摘した。(編集YF)
*◆は木へんに兪
「人民網日本語版」2013年4月22日