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中国が深宇宙観測ステーションを建設、全天候型の測量・制御を実現へ

 中国国務院新聞弁公室は12月16日に開いた記者会見において、月探査プロジェクト第2期測量・制御システムの副総設計者、北京宇宙飛行制御センターチーフエンジニアの周建亮氏は、「海外に新たな深宇宙観測ステーションを建設し、中国の深宇宙観測の全天候型の測量・制御のフォローを実現する。このような建設は必然的となる」と語った。科技日報が伝えた。

 新世紀に入り、中国の深宇宙測量・制御能力は絶えず強化されてきた。周氏は、「有人宇宙プロジェクトの期間に、中国はSバンドの測量・制御システムを建設した。これは12メートル口径の陸上測量・制御ステーションと海上の測量船によって構成され、低軌道衛星の測量・制御任務を支援する。他にも月探査プロジェクトを支援するため、青島市と喀什(カシュガル)に18メートルのアンテナを追加し、嫦娥1号・2号の月周回探査の測量・制御任務を遂行し、中国の測量・制御能力を40万キロに延長した。嫦娥2号の月探査観測の完了後、さらなる実験を実施した。この新設された2カ所の深宇宙観測ステーションにより、嫦娥2号は昨年12月13日にトータティス小惑星を通過し、同惑星に対してさらなる観測を実施し、多くの光学画像を獲得した。また中国の測量・制御能力が、700万キロを突破した」と語った。

 周氏は、「嫦娥2号はすでに、太陽を巡り飛行する小惑星になっている。地球から6400万キロ離れているが、依然としてコントロール下にある。現在の2カ所の深宇宙ステーションを立脚点とし、今後の深宇宙探査機を組み合わせることで、中国の今後の深宇宙測量・制御能力は現在の6400万キロからさらに延長される」と説明した。

 周氏はまた、「中国はすでに佳木斯(ジャムス)と喀什(カシュガル)に深宇宙観測ステーションを建設し、中国の幅広い国土を十分に活用しているが、深宇宙探査機の測量・制御に対するフォローの全天候化が実現できておらず、毎日8−10時間の盲点が存在する。将来的にこれを補い、全天候型のフォローを実現するため、積極的に国際協力を展開し、海外に新たな深宇宙観測ステーションを建設することが必然的になる」と指摘した。(編集YF)

 「人民網日本語版」2013年12月17日

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