スマホ向けタクシー配車アプリであるアリババグループの「快的打車」とテンセント傘下の「嘀嘀打車」は16日、乗客に対する乗車代金割引を打ち切ることを明らかにした。新華網が伝えた。
「快的打車」は16日、ユーザーに一斉メールを送付、約5カ月実施されてきた現金割引を打ち切り、今後は、大量の資源投入を通して技術面でのメリットをより多くの利用者に提供する意向を明らかにした。乗車代金割引サービスは終了するが、ユーザーに向けた優遇措置はこれで終わることはなく、今後も不定期でさまざまな形の利用者特典を打ち出す方針という。
「嘀嘀打車」は、公式微博(ウェイボー)上で、17日午前0時から、乗客に対する乗車代金割引を廃止するが、今後も、より多くの、よりバラエティに富んだ、現金還元方式ではない乗客向け各種特典サービスを出す計画だと発表した。
上述の2社とも、乗客に対する乗車代金割引システムは打ち切ったが、タクシー運転手に対する報奨金制度は継続させる。「快的打車」と「嘀嘀打車」は、過去5カ月あまりの間、乗客向け乗車代金割引を実施し、熾烈な顧客獲得合戦を繰り広げた時期もあった。だが、今年3月下旬以降、2社ともに割引率を引き下げていた。
国内シンクタンクの易観智庫による「1-3月タクシー配車アプリ市場四半期モニタリング報告」によると、3月31日の時点で、国内の配車アプリ利用者総数は9828万人に達した。「快的打車」ユーザーはこのうち51.6%を占めてシェアトップ、続く第2位は「嘀嘀打車」で45.3%だった。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年5月19日