中国スパコン開発企業の曙光公司がこのほど開発した次世代8wayサーバ「I980-G10」が、このほど世界的に権威あるテストにおいて、その卓越した性能により世界記録を更新した。新華網が伝えた。
インテルE7v2プロセッサを搭載したI980-G10は、曙光公司が独自に開発した8way(8つのCPU)ラックマウント型サーバで、そのメインボード、管理システム、ハードセクタリング技術などは、独自の知的財産権を持つ。
曙光公司の沙超群副総裁は、「前世代の製品と比べ、同サーバは計算性能が向上し、メモリサイズが拡大した。優れた性能、高い拡張能力・信頼性・管理性能を提供し、金融や証券などの大型データベース、データ検索・発掘などの重要な応用に適している」と説明した。
同サーバはこのほど標準性能評価法人(SPEC)のテストで世界記録を更新し、信頼性が99.999%に達した。SPECはシステム応用性能の標準的なテストを実施する権威ある組織で、一連のサーバ応用性能を調べる標準の確立・改定・認定に取り組んでいる。現時点で8つのテスト標準、26のテストモデルがある。
SPECは1988年に設立された、スタンフォード大学、清華大学、マイクロソフトなど世界の数十の有名な大学・研究機関・IT企業によって構成される第3者組織で、そのテスト標準は世界の数多くの利用者に認められている。
中国工程院院士の李国傑氏は、「世界的に権威あるテストでこれほどの成績をおさめられたのは、E7v2プロセッサの高い性能が、同サーバの卓越した性能に堅固な基礎を提供したためだ。また曙光公司のサーバ先進技術の融合における、全体的な能力と効率も証明された」と指摘した。
曙光公司の歴軍総裁は、「同サーバの発表後、当社はハイエンドサーバの技術および市場の強みを活かし、全業界にサーバ統合ソリューションプランを提供していく」と語った。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年6月20日