内蒙古(モンゴル)満州里西郊空港は11日、海南航空のボーイング737-800型機が北京首都空港を発ち、モンゴル上空を通過して、満州里空港に着陸したと発表した。中国の民間機で他国の領空を通過した国内線は初めてだ。京華時報が伝えた。
この新航路により、北京から満州里への距離は159キロ短縮され、飛行時間も12分縮まる。今後はさらに54キロ短縮し、計213キロ短縮し、飛行時間は18分縮まる。満州里は西はモンゴル、北はロシアと国境を接する。その特殊な地理的位置のため、これまで北京、呼和浩特(フフホト)などから満州里へ行く民間機はいずれも外国の空域を避けなければならなかった。
満州里空港は2015年、航路を短縮するためモンゴル上空を通過する構想を大胆に打ち出し、同年12月30日に中国民用航空総局華北管制局などの承認を得た。他国領空を通過する国内航路の成功は初だ。同航路は全く新たな運行モデルを切り開く。将来的には中国の新疆、北西地域、北東地域を往来する国内線も今回の航路を参考にモンゴル領空を通過することが可能だ。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年2月12日